僕の名前は十兵衛・・11月5日生まれの4番目の息子です・・よろしくねっ。


by fumiyoo
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老夫婦

もう、10年ぐらいは来ていただいてないお豆腐屋さんのおじいさん・・何時も朝方に、「これから休憩や孫が此処のパン買って来いと言うから」とたくさんのパンを買いに来てくれていた。
      


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暇な日はおしゃべりしてから帰った。
おじいさんから聞いた話は・・・息子が事業に失敗して自殺した話。残った孫や嫁さんを面倒見ているという話・・豆腐屋は自分と奥さんでやっていて、卸もしているという話。
美味しそうなので私も買いに行った。
最後のほうに来た時は「孫が嫁さんもらうネン。イロイロ仕度してやらんと・・」と孫にかける思いは人一倍大きかった。死なせてしまった息子への償いなのか、親以上に孫に愛情をもち、気にかけ、面倒もみていた。“そんなに、甘やかしても大丈夫なの?”と思わせるぐらいの愛情の注ぎ方だった。

今日、そのおじいさんが死んだと聞いた。奥さんの痴呆で10年前ぐらいから商売はやめていたらしい・・・看病疲れなのか、詳細は分からないが、奥さんを刺して、自分も刺して夫婦で亡くなったらしい・・心中なのだろうか・・

話を聞くと、数年前に2人いたお孫さんの一人も自殺していると言う。
私の記憶が正しければ、結婚すると喜んでいたお孫さんはもう、四十は過ぎていると思う。
お爺さんは87歳だったと聞く。おばあさんは79歳。老々看護だったのだろう。

私の記憶では猟友会で活躍していた頃のおじいさんしか記憶にない。
何時も大きな声で話し、バイタリテーあふれる大柄のおじいさんであった。

話を聞かせてくれた近所のおばさんが「こんな時、近所で助け合いが出来んもんやったんやろうかね」と言った。

社会が、“助け合う”という事に不慣れである。国が“助け合う”事にいたって消極的である。

我々の世代は高校受験で失敗して自殺した人もいた、競争のなかで此処まで生きてきたように思う。サバイバルは若い時代で終わったと思っていたが、今のこのご時勢はある意味サバイバルである。「生き抜く」為に・・「生き抜いてる」だけで十分な時代になった。

おじいさんは誰にも世話になりたくなかったんだろう・・恥を由とは思わない世代だから。
でも、世話をかけるべく身内がいなくても行政が如何にか出来なかったんだろうか?

寂しい時代がやってきました。
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by fumiyoo | 2008-04-02 15:50